この日は仙台から田代島へ。
前日に東北の地酒をたっぷり飲んだにもかかわらず、
寝坊せずに起きられたのは本当に良かったです。
「いいお酒は悪酔いしない」と確信しました（笑）
田代島へは、石巻からの便で一番早い9時発のフェリー「ブルーライナー」で向かいます。
仙台〜石巻間は、仙石線という鉄道路線がありますが、震災の影響で部分的に不通。
そのため、宮城交通の高速バスを利用しました。
道路の混雑が心配でしたが、仙台駅前7時7分発という早い時間帯だったからでしょうか
ほぼ時間通りに石巻営業所に到着、そこからはタクシーでフェリー乗り場へ。
途中、タクシーの窓からは
ガラスが割れたままの家、シャッターが海水で腐蝕している商店、
新築された建物、土台だけが残る土地などが見えました。
震災の爪あとがそのまま残るところ、復興が進んでいるところが混然となっている石巻。
思えばあの未曾有の災害からまだ１年半ほどしか経っていません。
まだ１年半……。
フェリー乗り場に着くと、近くに大きながれきの山があり
その上では数多くのショベルカーがうごめいていました。
やけにショベルカーが小さく見えました。
タクシーの運転手さん曰く、「こういった山が石巻のあちこちにあります」。
フェリーに乗り込み、波にゆられながら、いざ田代島へ！
大泊港、水中から現れる係船柱で地盤沈下の様子がわかります。
田代島には大泊と二斗田、二つの港があり、私たちが降りたのは二斗田港です。
他のツアー参加者が降りるはず……とキョロキョロしているところに
声を掛けてきた男性が、なんと高橋さんの知り合いの清水さんでした。
清水さんは犬や猫と暮らす住宅の設計をしている建築家で
2011年に札幌で「北の猫たち展」をプロデュースした方です。
猫好き人間の密度がぐっと濃くなってきました。
そして、猫巡りツアーの案内役の田中良直さんが迎えにきてくださり、合流。
早速、大泊港の猫スポットへと向かいました。
港には漁師さんが作業する番屋があります。
津波で壊れた番屋が復活したのは最近とのことでした。
そのすぐ近くで猫が子育てをしていました。
人の気配におびえることもなく、のんびり仔猫と昼寝をする母猫。
自分が飼った猫以外で、こんな姿は見たことがありません。
この時点で私の中の何らかのスイッチがONになり、
撮影するために必要な冷静さを失いました。
ま、これは言い訳です（笑）
漁師さんがあげたお魚をくわえて歩く猫！ かなり大きな魚です。
工事用のカラーコーンが猫！ これは田代島ならでは？
猫用の家が作られていました。中には立派な座布団が二枚あります。
冬に備え、これから断熱材を貼るそうです。
しばし撮影、観察、「かわいい〜」を連発し、まったりした後、次なる猫スポットへ。
道路に猫たちがたくさんいます！
田代島の有名猫「太郎（猫太郎）」登場。堂々として風格があります。
かわいい姿で私を誘惑する猫。
毛足の長い猫、前髪ジョッキリの猫ちゃんなど様々です。
タマゴチャーハンを食べる猫たち。カラスよけに板が設置されています。
いつも困り顔の猫ちゃんがいました（手前右）。「コマリちゃん」と名付けてみました。
絶対困っていないと思いますが……。
そして今夜の宿、民宿「はま屋」さんに到着。
こちらでも猫がお出迎え。美猫のホクロちゃんです。
もとい！ ホクロちゃんはこちらでした↓ どちらも美猫です♡（10月30日修正）
※ホクロちゃんと間違えた上の猫はトラジ、タロウジュニアということが判明。トラジさん失礼しました！（11月1日修正）
島には食事をするお店がありませんのでみんなお弁当購入して持参。
昼食をとっているときに鳴ったお昼の時報に、ものすごく驚きました。
「えっ、まだお昼なの？」
ひと仕事終えたぐらい充実感でいっぱいでしたので
まったくお昼という感じがしませんでした。
「島に来る途中、渦巻きの中を通ってきませんでしたか？」と田中さん。
私たちは竜宮城にやってきた浦島太郎！！
田中さんの言葉が冗談とも思えない、それほど島時間の流れはゆっくりです。
猫のそばには不思議な国への扉があるーー。
猫を撫でながらいつもそう感じています。
ここ田代島ならなおさらでしょう。
その扉、見えないんですけどね、感じるんですよ！
というところで「その２」はここまで。
「私も田代島に行きたい！」とムラムラしてきた方は、
次の猫巡りツアーが2012年11月18日・19日と迫っていますので
こちらのリンク（田中良直さんのブログ）をチェックしてみてくださいね。
＜田代島猫 ちょっとフォトジェニック！＞
ちょっと困惑ぎみかな？ はま屋さんの前で
＜小樽猫 ちょっとフォトジェニック？＞
お昼寝しているチャイコの口元、たまらんニャー。
nekoneko@otaru-jin.jp
●田代島情報関連リンク
●宮城交通（石巻ー仙台 臨時バス）
●フェリー（石巻〜田代島〜網地島〜鮎川 定期便）
※いずれも2012年10月29日時点のリンクです。ダイヤ改正などにご注意ください