小樽人の小樽観光〜2015年2月

私は小樽に住んでいながら
いつでも旅人のような気分で街を歩く事ができる、という特技を持っています。
ですので、ぶらっと入ったお店で「観光の方ですか?」と聞かれることもしばしば。
「地元です!」というと、妙に喜んでくださる方もいて、不思議な感じ。
そして、地元の話題(例えば住んでいる町など)に花が咲いたりして、これまた面白いんです。

先日、友人に小樽を案内しました。
友人も小樽人なので、二人で観光客になりきり小樽観光です。
その日の午前は雪が降るあいにくの天気。
小樽駅でお昼少し前に合流し、友人を車に乗せて目的地を告げずに発進!
到着したのは南樽市場。
「まずは、お惣菜をつまみ食いしましょう!」
「え、ココで食べるの?」
「そうです〜」
市場のできたて惣菜は、できたてのうちに食べるのが美味しいに決まっています。
今回は「おおみ商店」にて。
「ホタテフライと肉メンチとイモ天ください!」

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お惣菜が乗ったトレーを持ちながら
市場のカフェ、可否茶館へ。
カウンターに座り、コーヒーを注文し、
お冷やをいただいてお惣菜をバクバク!
できたての肉メンチからは肉汁ジュワ〜。
ホタテはこれでもか、というくらいジャンボ!
ほくほくイモ天の美味しさは……語るまでもないでしょう。
しばし歓談ののち
「まだお腹に入りますよね」と一応確認して
再び小樽駅へ向かいます。
小樽駅前にはタイムパーキングがあります。
結構混んでいるように見えますが、
30分迄は無料ということもあり、すぐに出る車も多いので
かなりの確率で停められます。
しかし、駅前はバスやタクシーなどの出入りが多いので
侵入する際は注意せねばなりません(特に私のような初心者は!)。
パーキングに車を停めて
小樽駅の中にあるタルシェの立ち食い寿司へ。
「伊勢鮨  JR小樽駅タルシェ店」
好き嫌いのない私はおまかせ6貫1100円を注文。
この日は、ヒラメ、マグロの赤身、イカ、サーモン、ホッキ、ホタテ!

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食べるのに夢中になり、イカの写真を撮り忘れました。
どれも煮切りが塗ってあり、食べやすい&美味しい〜!
立ち食い寿司は気軽でいいです。
しかもとっても美味しいのです。
こちらは小樽の名店・伊勢鮨のJR小樽駅タルシェ店なのです(本店にはまだ行った事がないですが).
立ち食いで6貫食べるのに30分もかかりませんので
駐車料金も無料! いいことずくめ!
お腹いっぱいになり、駅から外に出ると
午前とはうって変わって快晴!
予定の順序を変えて景色のいいところへ行くことにしました。
「祝津パノラマ展望台」

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この日は湿った雪が降ったので
木の枝に雪がついて、樹形がくっきり。
滅多に見られない風景です。

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降ったばかりの雪の白のまぶしいことと言ったら。
「わー」「きゃー」と
観光客の方に負けないほどの歓声を上げてしまいました。
気分は最高!ということで
さらに調子づいて手宮公園へ。

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いつも見ている日常の風景が、この日は特別でした。
栗や桜の木がいつもとは違った美しさを見せてくれました。
風が吹くと、枝から雪がふわ〜と宙に舞って……ふわ〜と……。
さて、突然ですが問題です。

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「↑ 何羽、いるでしょう?」
え、何が何羽? とか聞かないでくださいね。
「何羽、いるでしょう?」
手宮公園で楽しんだあとは、市立小樽文学館・美術館へ。
一番の目的は、
ちまちま人形作家であり、イラストレーター・エッセイストの高山美香さんの
「北の文人・立ち話」展。

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朝日新聞夕刊に連載されていたイラストエッセイを書くための
資料、道具、膨大な膨大なメモ書きなどが展示されていました。
膨大な膨大なメモ書きの展示から
学芸員さんの愛などを勝手に感じとったり、
美香さんの文人達への愛を感じとったり、
仕事の丁寧さや責任感といったものを感じとったり。
楽しくもあり、圧倒されたりもしながら
とても良い時間を過ごしました。
この展覧会の充実ぶりをわかりやすくお伝えするために
食べ物での表現を試みたところ、
カツ丼、になりました。

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トンカツ、しかもロース肉、そして卵でとじてご飯に乗っている。
おわかりいただけましたね。
期間中、もう一度ロースカツ丼を食べに行きたい!
いえ、展示を見に行きたいと思っています。
「北の文人・立ち話」展は3月29日(日)までです。
詳細は小樽文学館のサイトに書かれています↓

http://otarubungakusha.com/exhibition/2015021530

美術館では
一原有徳、中村善策、特別展の谷口明志インスタレーション展示を全て見ました。
ちょっと欲張りだったかもしれませんが、大満足の内容でした。
夕方のいい時間になり、ここで終了? かな、とも思ったのですが
小樽観光の重要なものがまだ欠けていて、欠けていて……。
スイーツですね。
焼きたてアップルパイを食べに「コロンビア」へ。

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赤いベルベットのソファーにゴージャスなシャンデリア。
私は密かにウエイトレスさんのクラシカルな制服が好きです。
コース料理にデザートが欠かせないように、
小樽観光に甘いものは欠かせません。
アップルパイを食べながら
昔あった「オランジュ」というお店の焼きたてパイの話を友人にしました。
そうこうしているうちに、夕食の支度をする時間になり、本日の観光は終了ーー。
「市場のお総菜、鮨、祝津のパノラマ展望台、手宮公園、市立小樽美術館・文学館、喫茶店でスイーツ」
欲張りですね。
小樽のいいとこ取り!
でも、いいとこ、まだまだありますけどね〜。
そんな日の小樽猫は

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「ねえねえ、シルエットだけみたら
ネッシーに見えニャイ?」
「お、チャイコ、ネッシー知ってるの?」

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「ボクはニャンでも知っている〜♪
鮨やメンチを食べたのも〜
ホタテやアップルパイを食べたのも〜♪」
「……。」
解答:Q「何羽、いるでしょう?」
   A「たぶん二羽です」
「小樽人の小樽観光」……過去に同じようなテーマで書いたものが4つほどありました。
参考までに↓
「小樽人の小樽観光」

http://www.otaru-jin.jp/column/2010/10/post-2.html

「小樽人の小樽観光〜おたる雛めぐり2011」

http://www.otaru-jin.jp/column/2011/03/2011-2.html

「懐かしいマッチから妄想小樽観光」

http://www.otaru-jin.jp/column/2011/05/post-11.html

「小樽観光も二度目なら」

http://www.otaru-jin.jp/column/2012/04/post-22.html

過去記事と今回のものを比べてみたところ、重なる場所が数カ所ありました。
私はその場所が本当に好きなんだということですね〜。